
障がい者雇用に積極的に取り組むゲストハウス彩。ユニバーサルゲストハウスとも言われるこのゲストハウスでは各種イベントが実施されています。今回涙活(るいかつ)のイベントが実施されました。車いすで来られた方、視覚障害のある方、施設のスタッフ等、多様性に富む参加者が集まりました。
なぜ泣くことがストレス解消になるのか

涙活とは、意識的に泣くことでストレスを発散する健康法です。涙を流すことによって、自律神経が緊張や興奮を促す交感神経から、脳がリラックスした状態である副交感神経が優位な状態へとスイッチが切り替わるそうです。交感神経とは、身体を動かしたり緊張したりストレスがかかっている時に働く神経です。一方、副交感神経は、寝ている時やリラックスしている時、体力を回復する際に働きます。通常、起きている時には交感神経が優位に働いていますが、泣くとリラックスしている時と同じ副交感神経が優位な状態になります。すると脳が癒され精神的なストレスが解消。心の混乱や怒り、敵意も軽減するのです。また涙には免疫力の向上も期待でき、コロナ禍の今、さらに注目度が高まっていると吉田さんは言います。




ゲストハウスで初めて涙活ワークショップを開催
講師である感涙療法士の吉田英史さんは、涙活セミナーを企業や自治体の職員に向けて実施しています。障害者施設でもこれまで利用者さんに向けて実施してきたという吉田さん。今回、吉田さんの出身地でもある鎌倉にあるゲストハウスということで、地元の障がいのある方にも涙活というストレス解消方法を知ってもらいたいという思いから涙活セミナーを実施する運びになりました。ゲストハウスで実施するのは初めてのことだそうです。

まず始めに泣くとなぜストレス解消になるかの話をします。図解しながら共感して涙が出る仕組みを脳科学的に説明します。

次に2~3分から5~6分の感涙映像を6つ、約30分、参加者に鑑賞してもらいます。しくしくとここかしこで泣き声が聞こえてきます。

一週間に一回泣く習慣をつけてストレスフリーな生活を送ってほしいと吉田さんは言います。涙は一粒流しただけで一週間ストレス解消効果が持続するそうだ。私も実践してみたいと思います。